製品に付属している取扱説明書の内容をご案内します。
同梱されている商品内容と部品の確認を行って下さい。
インシュロック(樹脂バンド)は3種類の長さがあります。用途に合わせてお使い下さい。
100mm ・・・ 配線のまとめ、固定など
150mm ・・・ リアのライトホルダー、本体の固定など
200mm ・・・ フロントのライトホルダー、本体の固定など
本製品のライト(LED)は波長の短い強い光を使用しています。
この光は人間の目には弱い光に見えるため、まぶしくて目をそむける、目をつぶる等の回避行動が自然に取られず、想定以上のダメージを受けてしまう可能性があります。取り付け前、作業中・ご使用頂く際も、目を痛める恐れがあるため、ライトの光を絶対に直視しないようご注意下さい。
また、直視しない場合でも、長時間光を見ることは避けて下さい。
特にお子さんが近くにいる場合や、お子さんがご使用される場合には、十分にご配慮頂き、場合により、ご使用を控えて頂くようお願い申し上げます。
各部品・配線がホイールやハンドル・ブレーキなどに干渉・影響する状態でご使用された場合、断線による動作不良による故障や、転倒などの重大事故の原因となる可能性があります。
ご使用前に必ず各部の点検を行い、配線のたるみや位置ずれなど干渉・影響が無いことをご確認下さい。
※取り付けを行う前に単体での動作確認を行って下さい。
1.テープ貼り付け面のクリーニング
・ 汚れ・油分・水分を除去して下さい
2.テープの貼り付け・端面処理
・ 長さ合わせ・押さえつけ・しっかり貼り付ける)
3.ライト・ライトホルダーの取り付け
・ 仮固定 → 位置合わせ → 本固定
4.本体の取り付け
5.配線のまとめ・固定・各部の確認
・ 配線のたるみ・引張り・干渉の確認・注意
以下に、各部の写真を交えながら取り付けの詳細をご案内します。
1.テープ貼り付け面のクリーニング
ホイールリムの汚れ・油分をしっかり除去し、十分に乾燥させます。汚れや油分・水分が残っていると後でテープがはがれやすくなります。アルコール類の含まれたパーツクリーナー等をお使い頂くと効果的です。中性洗剤を薄めた液体等でもきれいになりますが、十分な水量で洗剤をしっかり洗い流し、よく乾燥させて下さい。
2.テープの貼り付け
リムの形状によりテープの貼る位置が異なります。下記を参考に適切な位置へテープを貼って下さい。
ロードバイクやクロスバイク等に多い、側面から見てリムに厚みのある形状を「 ディープリム 」としています。ディープリムは 側面 からの視認性が優れています。
ディープリムは、ブレーキの当たる面の内側にテープを貼ります。この際、テープがブレーキの当たる面に近すぎると、擦れる可能性があるため、ブレーキの当たる面から1~2mm離して貼ります。
円になるように貼るためテープの形状はR付(外径700mmを8等分したもの)タイプとなります。
一般的な自転車に多い、角のあるリムの形状を「 一般自転車リム 」としています。
一般自転車用のリムは 斜め前後方向 からの視認性が優れています。
一般自転車リムは、ブレーキの当たる面の内側、平らな面に貼って下さい。外側すぎると、テープがブレーキに擦れる可能性があるので、1~2mm内側に貼って下さい。平らな面に沿ってまっすぐ貼るため、テープの形状はストレートタイプとなります。
※このリムの場合は、テープをカットまたは追加すること(長さの調整だけ)で何インチのホイールでも貼ることができます。
< 注意事項 >
・ ブレーキと干渉する位置には貼らないで下さい。
・ テープが剥がれた状態で使用しないで下さい。剥がれた場合は切るか全て剥がしてご使用下さい。
リムへテープを貼っていきます。位置調整・貼り直しが必要になる場合があるため、最初は軽くのせるように貼って下さい。
(写真は一般自転車リム)
※テープは若干弾力性がありますが、伸ばしたり縮めたりせずテープの長さのまま貼って下さい。伸ばしたり縮めたりした場合、気温変化による伸び縮みが大きくなり、浮きや縮みによる隙間の原因となります。
2本目のテープのつなぎ目は、軽く押しつけるように貼り付け始めて下さい。残り5cm程度まで貼ったところで下記の端面処理を行って下さい。
※貼り終えた1本目の端面に2本目を軽く押し付けて密着させることでテープの継ぎ目が見えにくくなり、きれいに仕上がります。
テープの端面処理
テープの余る長さを確認し、ニッパーまたはハサミでカットして長さを合わせます。最初は様子を見るため長めにカットし、最終的に1~2mm程度にカットして下さい。カットする際、端面同士が平行になるように注意して下さい。
※最初に短めに切らないようご注意下さい。端面同士が密着しないと隙間が大きくなります。
テープを面同士で合わせます。テープの余り分によりたわみが出ますが、軽く左右に動かしながら押さえて分散させます。
※この際、テープをしっかり貼りすぎているとたわみ分が分散されにくくなります。
※テープが長すぎると、折れ・曲がりの原因となります。1~2mm程度の余りとなるよう再調整して下さい。
テープを貼り終えたら、全周にわたりしっかり押さえます。押さえながら手をずらし、全面をしっかり貼っていきます。この作業を全ての面に対して行います。
※テープが粘着力を発揮するまで時間がかかります。最初ははがれやすいため、全ての作業完了後にもう一度テープ全体を押さえつけて下さい。
3.ライト・ライトホルダーの取り付け
リムに貼ったテープに光を当てるためのライトを取り付けます。ホルダー内側へ滑り止めビニールシートを貼り(下記参照)、ライトを点灯させた際に光がテープの中心に当たる位置になるよう、インシュロックを使用して左図のように仮固定(緩く締める)します。この際、配線が必ず下側から出すように取り付けて下さい。
ホルダーの組み立て手順
左から下記の順に組み立てて下さい。
ナット (平らな面が内側になるように)
ベース
ワッシャー
ホルダー
ネジ
ライトの取り付け前に
ライトホルダーへビニールシートを貼り付けて、作業時に落下しないよう仮固定します。
※作業性を良くするために貼り付けます。本固定ではないため、時間が経つと軽く浮きますが、ライトホルダーは最終的に付属のインシュロック(樹脂バンド)で締め付けて固定します。
※気温が低くビニールシートが硬い場合などは貼り付け前にシートを折り曲げてからホルダーに貼って下さい。
ディープリムの場合
- ホルダーにライトを通して仮組みします。
- 取り付け前にライトの位置関係を確認します。
側面にテープを貼るため、ライトは水平に近い角度になります。テープとライトの距離は10mm前後に調整します。
- ホルダーとフレームの間に滑り止めのビニールを挟み、高さ調整ができる程度にインシュロックを軽く締めます。
- ライトの高さ・角度・前後方向の位置関係を調整します。
ライトを点灯させ、光がテープの中心に当たることを確認して、インシュロックを本締めして下さい。この際、ライトホルダーが動かないようにしっかり締め込んで下さい。また、ライトホルダーのネジも緩みの無いようにしっかり締めて下さい。
一般自転車リムの場合
1.ホルダーにライトを通して仮組みします。
2.取り付け前にライトの位置関係を確認します。
一般自転車リム等の場合は、テープの貼られた面に合わせて左図のようにライトに角度をつけて、光が効率良くテープへ当たるように調整します。テープとライトの距離は10mm前後に調整します。
- ホルダーとフレームの間に滑り止めのビニールを挟み、高さ調整ができる程度にインシュロックを軽く締めます。
- ライトの高さ・角度・前後方向の位置関係を調整します。
- ライトを点灯させ、光がテープの中心に当たることを確認して、インシュロックを本締めして下さい。この際、ライトホルダーが動かないようにしっかり締め込んで下さい。また、ライトホルダーのネジも緩みの無いようにしっかり締めて下さい。
※注意
走行中にライトの光が視界に入らないように角度を調整して下さい。(上に向けすぎないで下さい)
見た目以上に強い光を使用しているので直視した場合には、目を痛める可能性があります。
ライトホルダーは左図のように組み方を変えることで使い分けができます。フレームからホイールまでの距離や各部品の位置関係に合わせてご使用下さい。 ライトからテープまでの距離は、10mm前後が最適です。離れすぎると発光が弱くなります。使用時にライトの光が外から見えにくい位置に設置・調整を行なって下さい。
※ライト部・配線が取り付け時や走行中ホイールに干渉しないようご注意下さい。
4.本体の取り付け
4-1 電池タイプ
ビニールシートを貼り、スイッチ側が下向きになるよう、本体ホルダーをインシュロックで任意の位置に固定して下さい。
※本体の六角形の形状に合わせて固定して下さい。
※スイッチ側が下向きになる方向でご使用頂くことでIPX2相当の防滴性能を発揮します。
4-2 ハブダイナモタイプ
今お使いのハブダイナモ用ライトと交換して下さい。
※ハブダイナモが2芯の場合でも1本だけ接続することで点灯します。ライト本体のステーがボディーアースとなります。
※ライトの点灯状態が不安定な場合はハブダイナモ側コネクターの接触、ライトステーの金属部分の接触をご確認下さい。汚れや腐食などにより接触が悪い場合は汚れや腐食を取り除いて下さい。
5.配線のまとめ・固定・各部の確認
配線はホイール等の動く部分に干渉しないよう充分注意して、たるみのないように自転車のフレーム・ブ レーキワイヤー等に固定します。
※カバーのついていないワイヤー類には配線を固定しないで下さい。断線やブレーキの動作不良の原因となる可能性があります。
※インシュロックを使用して配線を固定する際には、必要以上に強く締めすぎないようにご注意下さい。中の配線が断線する可能性があります。
前輪部分の配線の取り回しはブレーキワイヤー等を参考にして下さい。ハンドル操作時のために配線に余裕を持たせた状態で固定して下さい。
※取り付け作業後にはハンドルを動かしながら配線の引っかかりやハンドル操作への影響をご確認下さい。余裕のない状態では断線の可能性、ハンドル操作に影響がある場合には重大事故の原因となる可能性があります。
ライト部分の配線は、大きなたるみの無いように、近くのフレーム等に固定して下さい。
※余った配線は、見えにくい位置で軽く束ね、各部に干渉しないフレームの内側に隠すように固定するときれいに仕上がります。
※各部の配線が必要以上に余った状態では絶対に使用しないで下さい。余った配線が引っかかり、断線や転倒等の事故につながる可能性があります。
以上で取り付け作業完了となります。
各部をもう一度確認し、配線のたるみ、締め忘れなどが無いように必ず確認を行なって下さい。
◇ 動作確認 ◇
必ず周囲が暗い場所でご確認下さい。LOOPS を点灯させ、しばらく走り、テープの発光を安定させます。自転車を止めて、各面の明るさや発光状態を確認して下さい。
※危険なので走りながら明るさや発光状態を確認しないで下さい。